ラグビーワールドカップ生観戦@大分(5)当日 祭りのあと
の続きです。
民族大移動の苦行
祭りの後の寂しさもそこそこに、帰りはもうひたすら苦行。なにしろ4万人民族大移動。
まずスタジアムから外に出られれない。歩道が込みすぎるので出場規制がかかる。西洋人から罵声も飛ぶ。30分くらいかかったか。
ボランティアさんの丁寧な仕事に頭が下がる。一人ひとりにお疲れ様と声をかけて、ハイタッチする。
出てみるとタクシー乗り場は長蛇の列。でも並ぶべきだったかもしれない。無料シャトルバスのりばまではなんと1.2km。老体にはちと辛かった。写真も撮ってない。
でも乗降場までたどり着けば楽なもの。ものすごい数のバスが待機していて、すぐに乗車できた。車中では東京のニュージーランドvsアイルランド戦をスマホでチェック。
二度目の駅前高等温泉で邂逅
宿のある別府公園駐車場まで渋滞もなく、あっさり着いてふと見ると、別府公園の中でもパブリックビューイング。「屋台広場」にテレビを持ち込んだみたい。
ここも西洋人が占拠していて椅子が確保できず、前半終了前10分くらいだけ見て退散。
宿でビールを飲みながらアイルランドをボコり続けるAB'sを見届けたあと、妻を部屋に残して、今日もまた別府繁華街へと出向く。
まずは前日と同じ、駅前高等温泉。他のお湯にも入りたかったけど、もうしまってた。
今回もまたあつ湯を選択。入ってみると先客が5人。日本人。
うち3人は若い人で大丈夫かなあと思っていたら、やっぱり浴槽には入ることができない。それくらいに熱い。まあ僕は熱いのが好きなので、どっぷり浸かってビリビリする刺激を楽しんでいた。
奥で身体を洗っている人がラグビーの話をしていたので話しかけてみると、やはり今日同じイングランドvsオーストラリア戦を観戦していたと。一度上がって、なんだかんだと古今東西ラグビー話をひとしきり。何でも放浪癖のある方で、今日はこの高等温泉の休憩室に泊まるとか。前にも書いたけど、個室もあるのにとっても安い。
年齢も近くて話が合う。お互い名前すら名乗らなかったけど、とてもとても、楽しい時間を過ごせた。ありがとうございました。
そして今夜も大騒ぎの別府
やよい天狗通りはやはり大騒ぎ。
カジュアルバー ベル (Casual Bar Bell)とローソンの間はやはりカオスになっていたけど、警官も出てなんとかしのいでいた。
いろんな店が外にテーブルを出している。アーケードはこういうときに強い。ある店の前で飲んでいたイングランドサポーターに「強いな!!」と握手「アリガトゴザイマス!!」と。
僕もいっぱい飲んでいこうかと思ったけど、宿の門限もあるので諦める。
宿に戻ってぐっすり就寝。やはり熱い湯は身体にいい。
この写真を撮影しているすぐ横にいました。
続きます。
ラグビーワールドカップ生観戦@大分(4)当日 イングランドvsオーストラリア戦を観戦
の続きです。
ドームで増幅されるナマの迫力
ラグビーワールドカップ2019の生観戦はこれで3回目なんだけど、オープニングはやはり緊張する。拍子木から和太鼓の連打に乗って両チーム入場。大歓声。
身体に響いてくる波動の凄まじさ。
血湧き肉躍るとはこのこと。
台風の犠牲者に黙祷(ちょっと短いのと、終わったあとすぐわーっとなるのはいかがか)、さらに国歌斉唱(知ってるところだけちょっと歌った)。
そしてカウントダウン。巨大ビジョンに映るレンジーのアニメが可愛い。キックオフ!!
写真撮る席じゃなかった
ターンオーバーからイングランド、トライのチャンス。FLトム・カリーからWTBジョニー・メイへのパスが通るぞ!
おっし近い、シャッターチャンス!!
え。
あれ。
あーーーー。
立つんじゃねえよ
イングランドサポーター!!
ま、そもそもピントあってませんが。
40mならボルトより速い韋駄天・ジョニー・メイのトライ。18分。
「あいつはええぞ、どうすんだよ」と相談中のワラビーさんたち。
22分にもやはり左端で、今度はグラバーキックを押さえたジョニー・メイのトライが観られたわけですが、
だから邪魔なんだよ
イングランドサポーター!!
というわけで、これだったらカメラなんかやめて肉眼で見りゃよかったわけですが。どうせ撮れない席なんだしね。でも撮りたくなっちゃう、困ったもんだ。
ワラビーズ無念、強すぎる白い壁
流石に諦めて観戦に集中。白い壁が黄色い弾丸をことごとく弾き返す展開。
やがてハーフタイム。
売り子さんの前で並ぶ人たち。
後半、ワラビーズのWTBコロインベテのトライも撮りそこねた。力強い走りでかっこよかったんだけど。
リアリファーノのコンバージョン。
ここで1点差になったのでよーし面白くなったぞと思ったら、イングランドがすぐに取り返す。
ラックからの飛ばしパスをうけて豪快に走りきったイングランド3番シンクラーのトライ。この試合で一番かっこいいトライ。
ワラビーズのディフェンス(2ラトゥ)がイングランドのデコイ(8ブニポラ)に思い切りタックル食らわせていた。
その後も、
攻めても攻めても止められるワラビーズ。
たぶんポイントになったのは58分。ゴール前でペナルティを貰ったワラビーズがスクラムを選択したところ。サイドアタックを止められてフェィズを重ねてもゴールラインを割れずターンオーバーを食らう。
スコアは27-16、あそこはショットでしょ。
その後も攻めさせられるワラビーズ。ボール持ってもなかなか前に行けない。
挙句の果てにFBカートリー・ビールのロングパスをWTBワトソンにインターセプトされてそのままトライ。これでほぼ決着ついちゃった。
ワラビーズもさあ。俺は生観戦していたから知ってるけど、おまいら味スタでウェールズにも何度もインターセプトされてたろ。走り勝ちたいのはわかるけど、不用意にロングパスしすぎなんだよ。もー。
とか考えているうちに、ワラビーズサポーターが続々と席を立つ。おいおい、最後まで応援してやれよ。
最後にワラビーズWTBコロインベテが左サイドから右に斜めに走り切ってのトライ……かと思ったけどラストパスがスローフォワード。
フルタイム。40-16。差がついちゃった。
テレビで見直してみると、ゲニアもフーパーもそんなに悪くないのに、とにかく白い壁が強すぎる。ポゼッション64%でも点が取れない。そしてウィルキンソンの後継者、オーエン・ファレルのプレースキックがもう完璧で。
MOMはイングランドFLトム・カリー。猫カフェに行きたいけど誰も付き合ってくれないとぼやいていてたけど、どうなったのかな。
応援もイングランドのほうが優勢だったなあ。爆音のスイングローをもう何度聴かされたことか。やっぱり1位通過を信じてチケット買ってるから気合が違う。オーストラリアはウェールズに勝ってれば1位だったわけで、そっちを予想したファンは翌日のチケット買ったろうしね。
あと、これはどの会場も同じかと思うけど、ゴール裏に3本ずつ火柱が立つ仕掛けがあって、点が入るとボーッと炎が上がる。
……はずなんだけど、近い方のゴール裏にある火柱がどうしても3本中1本しか立たなくて、ちょっと面白かった。
続きます。
Extended Highlights: England 40-16 Australia - Rugby World Cup 2019
ラグビーワールドカップ生観戦@大分(3)当日・いよいよドームへ
のつづきです。
試合前は巨大なパーティ
昭和電工大分ドームに到着。期待通り、でかくてかっこいい建造物。
人工の丘だね。とにかくでかい。
まだ開門前なのにものすごい人。
当日券もちょっとあったみたい。
手荷物検査もチェックインもスムース。すんなり入場。
ドームの前がスペクテータープラザなんだけど、ハイネケンのでかい売店と、様々なスポンサーのブースがあるだけで、味スタのような巨大スクリーンはない。
このスペースが、出席者数千人のパーティ会場と化す。
フェイスペイントしてもらうことに。
ドーム前が、ほんとにパーテイ。ビール飲んでおしゃべり。
盛り上がりすぎて、
誰かがボールを蹴り上げた。
別の誰かがキャッチして周りから歓声。また蹴り上げて、また歓声。
そしてまた、ハイネケンが売れていく。
競技場に入っても、
どこまでも祝祭なのよ。
練習風景を撮影
ガイドブックとポップコーンを確保したあと、座席へ。
高さがあるから、かなり観やすいけど、写真は撮りにくい。2万円の席。
東京ドームなどと違って、両端に風を通す大きな吹き抜けがあって、外の風景が見える。
イングランドの練習は反対側で遠かったので諦める。
ひとしきり撮ったあとに、売店前の列に並んでビールを購入、妻の待つ座席に戻って試合開始を待つ。
両チームのここまでの戦績や過去の対決などが大型ビジョンに投影されて、これがまたなかなか面白い。
やがて、無料シャトルバスの混雑で遅れてきた客と、いつまでも広場で飲んでいた客たちも座席に着いて、ワーワー盛り上がりながら、キックオフの瞬間を待つ。
続きます。
ラグビーワールドカップ生観戦@大分(2)当日・別府~大分駅編
の続きです。
スーパーマーケット観察から別府駅へ
朝、目が覚めると雨は上がっていて、気温も急上昇。
宿の温泉に入り、朝食を済ませて作戦を練る。
宿の近くにある別府公園からも試合会場行きの直通無料シャトルバスが出ていたが、試合まで半日近くあるし、ここはあえて大分に出てみることにする。
妻と二人、宿を出て、線路の方にゆるゆると歩いていくと、高架下にスーパーマーケット発見。
フンドーキンの調味料とか、おっきなしいたけとか、
九州とくればうまかっちゃん。
駅ビル経由で別府駅に入場。ホームに上がるとイングランドとオーストラリアのサポーターで一杯。
こんな普通電車に乗ったわけですが、大混雑でホームにいた全員は乗り切れず。
中は西洋人でぎっしり。
しかもイングランド人、ビール飲んでる。
満員電車でビール飲む人、初めてみたよ。まだ午前中。
祝祭の広場にファンゾーン 大分駅周辺も大騒ぎ
大分駅に到着。
やっぱりコスプレ登場。
まず南口に出てみると、凄い飾りが。
ちょっと歩くと、祝祭の広場、という施設があって。
お祭りスペースになっていた。パブリックビューイングの会場にもなるとか。
イングランド・オーストラリアのお客さんも多い。やっぱりビール飲んでいる。
三味線弾き語りやってた。ジミ・ヘンドリックスっぽい。なかなかかっこいい。
試合が始まったらますます盛り上がるんだろうなあ。
駅前に戻ると屋台村。いいちこのバーが。
駅ビルを抜け反対側に出て、公式のファンゾーンに行ってみる。
ちゃんと入場前に手荷物検査があるのが公式っぽい。
パブリックビューイング会場になるメイン施設は450人入れるとか。でもすぐ満員になっちゃったらしい。
また、いろんな人がいる。
こちらにもいいちこのブース。安心院のスパークリングワインがめちゃくちゃ美味しかった。
しいたけもちゃんとある。
他にもおおおいた名産の食べ物がいっぱい。ビールはハイネケンだけ。リポビタンDの試飲もあった。
すでに人がいっぱい来ていて、落ち着けるところがなさそうだったので駅ビルに退却。
食べ物を少し仕入れて、
改札横のシナボンでコーヒー。
左側のジャパンジャージは駅員です。
まあまあくつろいだところで、外に出る。
やっぱり駅前でビール飲む人たち。
奮発してタクシーに乗る。料金は決まっていて2,380円。
無料バスもそんなに混んでなかったけど、ほどなく大量の客が押し寄せて、1時間待ちになったりしたらしい。
続きます。
ラグビーワールドカップ生観戦@大分(1)前日 別府編
正義マン、疲れるよ
正義マンたち。
ドトールとタリーズ、イートイン脱税を誤認する「正義マン」対応に知恵:日経ビジネス電子版
結局、こういう感情なんじゃないかと。
「他人の得が許せない」人々が増加中 心に潜む「苦しみ」を読み解く
他人は他人だからねえ。
自分のことを乗り切って、少しでも楽しい人生にしたいものだなあと。
ラグビーワールドカップが楽しい(2)オーストラリアvsウェールズ戦を観戦
の続きです。
やっぱり駅前から大騒ぎ
ウエールズ-オーストラリアの大一番を前にして、
こんな感じですよ。
駅前でビール飲んで立ったままおしゃべり。
ムードが日本じゃない。
おっと、こちらは日本の至宝、この方もいましたよ。
森山漠さん。ちなみにCOOPYはオーストラリアのアダム・アシュリークーパーね。神戸製鋼にいました。かっこいいんだよなあ。
僕はこんな感じで、両方応援モード。
スペクテータープラザに行くべきという話。
前回観戦時は、試合が始まるかなり前から座席に座り、試合が終わったら出口に直行したんだけど、あとで「スペクテータープラザ」なるものがあることがわかった。
これは試合会場に入場したあとに入場できる「もう一つの会場」で、味スタの場合サブトラックのあるAGFフィールドが使われている。
他会場のパブリックビューイングが楽しめたりするらしい。それは行くでしょう。
行ってみたら、
スポンサーのブースがあったりする。盛況。
みんなガンガンビール飲んでる。
僕もミートパイとハイネケンを購入。
会場内ではハイネケンしか飲めない。スポンサーなので。350mm缶700円。もう少し多いカップの生は1000円。
マスターカードがスポンサーなのでカード使えるはずなんだけど、売店の決済用iPadが熱暴走して現金にしてくれと頼まれた。
つまりはお祭り広場。いい感じですよ。
日差しがきつい分、ハイネケンが旨い。
まるでピクニックの雰囲気で、ピースフルなパブリックビューイングを楽しんでいたら、ハーフタイムでびっくり。
ウェールズの国民的バンドであるマニック・ストリート・プリーチャーズ のジェームス・ディーン・ブラッドフィールドが登場!いきなり弾き語り三曲を熱唱。
オリジナルの名曲『デザイン・フォー・ライフ』からニール・ダイヤモンドの『スイート・キャロライン』をカヴァー
最後はフランキー・ヴァリ、というよりボーイズタウン・ギャングの『君の瞳に恋してる』のカヴァー。観客みんながアイラブユーベイビーと大合唱。
東京スタジアムにはラグビーW杯に合わせ来日公演に来たウェールズの世界的バンド、マニック・ストリート・プリーチャーズ @Manics のボーカルがPVハーフタイムにサプライズのライブ。今後も世界、特に欧州のセレブリティ来日するかもね。#AUSvWAL #RWC2019 #ManicStreetPreachers pic.twitter.com/JWtCFGjJKX
— Shiro Inoue (AIoT) (@shiro_inoue) September 29, 2019
3曲終わって、みんなで「ワンモアショー!ワンモアショー!」
いや、ハーフタイムのショーだからそれは無理。
世界中有名、ウェールズ出身のマニック・ストリート・プリーチャーズはご存知でしょうか?ヴォーカリストのジェームズ・ディーン・ブラッドフィールドが、29日(日曜)の14:55時に、東京スタジアムのスペクテイタープラザでライブを!#GEOvURU のハーフタイムに是非、お越しください!🏴 #RWC2019
— ラグビーワールドカップ2019観戦ガイド (@Japan2019_JP) September 28, 2019
マニック・ストリート・プリーチャーズのジェームズが出てきた。近くのウェールズサポの連中が大声で一緒に歌ってる笑 俺が知ってる曲もやってくれるかな? pic.twitter.com/m09z7NKymi
— そういち (@So_Kawamura) September 29, 2019
味スタのチケットお持ちの方は、ぜひスペクテイタープラザへ。
そして試合
スペクテイタープラザの居心地が良すぎてジョージアvsウルグアイを最後まで見てしまったので、肝心のウェールズ・オーストラリアの試合前練習がほとんど観れなかった。これは失敗。
競技場の雰囲気はやはりワールドカップ独特の盛り上がり方。赤い席と黄色い席があっちこっちに散らばって綺麗。
試合前の場繋ぎなのか、カラオケがかかる。みんなが歌う。
さっきジェームズ・ディーン・ブラッドフィールドが歌っていたニール・ダイヤモンドの『スイート・キャロライン』他の会場でもよくかかっている。両チームのサポーターはよく歌う。ウェールズ人の歌好きは有名だけど、オージーも負けていない。日本人は……聴いている。
この試合何が一番驚いたってウェールズ開始35秒ドロップゴール。蹴ったのはもちろん、ダン・ビガー。
W杯史上最速での得点らしい。
連続トライでウエールズが突き放すが、ワラビーズもアシュリークーパーの激走でトライを返す。
ウエールズのインターセプト(2つ?)に驚いたけど、SHガレス・デービスがBKディフェンスラインの後ろにいて、ポーンと前に飛び出して来るのね。あれは怖い。ワラビーズのSHゲニアの長いパスが持っていかれました。
After round two of #RWCEpicMoments here at Rugby World Cup 2019, the winner as voted by fans across the globe was Gareth Davies for his interception for @welshrugbyunion!
— Rugby World Cup (@rugbyworldcup) October 8, 2019
Stay tuned for round three launching on Wednesday! @DHLRugby #RWC2019 pic.twitter.com/u7CGCThxN1
一時は1点差になったけど、最後はウエールズが勝利。
再びスペクテータープラザ
試合終了後もまたよくて。
スペクテータープラザのステージ。今度は日本のジャズ・ファンクバンド(名前わかんなかった)が熱の入った演奏で、
ウエールズのおばさん踊りまくる!
黄色と赤のカップル(ここで出会ったのかな?)も踊る。
はしゃぎすぎた子供は親父に叱られる。
20時にクローズ。実に幸せな気持ちで味スタをあとにした。
まだまだ続く饗宴
あとにしたんですけどね。
味スタ前の歩道橋を渡ったところ。
ちっさいコンビニとスポーツショップと民家の前がパーティ会場に。
ウェールズ人、歌が好きだから歌いまくる。
ランドオブマイファーザー。延々と。
飛田給駅前も
飛田給駅のホームも。
乗った電車のなかでは特になにもなかったのですが、隣の西調布駅でも、調布駅でも、つつじヶ丘駅でも。やっぱり誰かが歌い叫んでいたのでした。
まるでフェンウェイパーク!? ラグビーワールドカップ2019
おしまい。
続いて準々決勝で大分へ