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ノンジャンルでメモを残します 日記もときどき。

人格と作品

ずっと購読しているメルマガ 日垣隆 全文責任執筆 『ガッキィファイター』

今週はいつもにも増して内容が充実していてうれしい。

私としては学生時代に「大笑い」し「これはスゴい小説だ」と思って以来、ずっと井上さんの戯曲やエッセイや小説を読み継いできて、いつの間にか、縁あって隣に座る機会が増えたのも想定外でしたが、そうなってから、わずか数年で突然亡くなってしまった、という衝撃が今も残っています。

あくまで個人的な体験ですが、国民的損失でもあるのではないか、とすら
思っている次第です。イデオロギーでこの作家を語る人がいますけれど、いいものはいい。
宮本輝さんが創価学会員だったって、いい小説はいい小説であるのと同様です。

ですなあ。
前に猫猫先生井上ひさし氏のDVについて書いていたけど、


井上ひさしの三女石川麻矢の『激突家族』(中央公論新社、1998)を読んで、井上がさらにひどい人だと知った。井上が前妻を殴っていたのは知っていたが、編集者も、井上が殴らないと仕事ができないと知っていて「好子さん、あと二、三発殴られてください」と言ったという。信じられない世界である。さらに井上は、新しい恋人、つまり米原万里の妹から、「井上家は子供の育て方を間違えたわね。せめて、きちんと学校だけは出しておかなきゃダメヨ」と言われ、井上はそれを娘たちの前で嬉しそうに話したという。
 いったい、井上ひさしというのは、どこまで人間として低いのだろう。むろん、過去の文豪には、人間として最低な人が何人もいた。夏目漱石だって、幼い子供を杖で打ちすえている。しかし現代において、こういうことが公表されて、なお大作家でいられるというのは、周囲の人たちは何を考えているのか、私は疑問である。

「悲望」です。 - 猫を償うに猫をもってせよ

うんうん。でもね、作品の価値とはそれは別の話で。

同じように、

烏賀陽 弘道
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この本は僕は読む価値がある本だと思うし、著者が訴えられた通称オリコン・烏賀陽裁判はあまりにもひどい話で、地裁で敗訴したときには信じられなかった。さすがに高裁はまともに判断したけど。

日垣さんは彼のDV問題と支援団体の駄目さを指摘していたけど、でもこの本はいい本だと僕は思うのです。